フランス絵画の精華/九州国立博物館
2020年2月4日から九州国立博物館で開催されている『フランス絵画の精華』に行ってきました。
こちらのブログは九州国立博物館様より画像(右下にロゴが入っています)をお借りして書かせて戴きました。
ブログを持っている方は『ぶろぐるぽ』という企画にエントリーしてみてくださいね!
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イイものが貰えるかもしれないんですって。
選ばれるといいなぁ。
時間があれば行きたいと思っていましたが
宝塚好きの友人がSNSで呟いていたので急いでお誘いしました。
自分と同じくらいフットワークの軽い友人が身近にいると人生楽しいですね。
九博さんはこれで三回目。
一回目は開館して二度目の特別展でした。
九州国立博物館 | 特別展 開館記念特別展「美のシリーズ」第二弾『 中国 美の十字路 』
ちょうど福岡の専門学校に入学する前に西鉄電車に揺られて三國無双好きの友人と行ったんです。太宰府から博物館までの長いエスカレーターをよく覚えています。
二回目は江雪左文字が特別公開された時に。
九州国立博物館 | 文化交流展示情報 特別公開:中世刀剣の美 - ふくやま美術館寄託「小松コレクション」と九博の名刀 -
もうこの時めちゃくちゃ時間がないし思い付きで行ったりでばたばたであんまり記憶が…
しっかりと見られるのは十数年振りなので楽しみ!
…でしたけど公開されて一週間もたってないし祝日だったので駐車場までの道で渋滞が凄かったです。
何台か途中で引き返してましたね。堪え性が無いな…
第一章 大様式の形成、17世紀
この時代はデッサンが重視されていたそう。
「王立美術アカデミー」なる学校(組合?)も創設されています。
この時代においての美術の重要さの現われでしょうか。
17世紀のフランスで芸術家が活動するには二つの道があった。一つは同業者団体(ギルド)である画家・彫刻家組合へ所属すること、もう一つは王室や有力者と関係を結んで勅許状を得ることだった。
(中略)
16世紀半ばには、規則を厳格化して新参者へ門戸を閉ざす傾向が強まったため、画家や彫刻家をめざす若者は、新天地を求めてイタリアへ赴くようになった。
(中略)
17世紀に至ると勅許状を受けて活動する芸術家が増大し始めるが、画家・彫刻家組合は自らの権益を守るため、再々にわたって勅許状の発行に抗議したり、裁判に訴えるなど、勅許状を受けた画家への締め付けを強化していった。これに対して勅許状の画家たちの反発と、自分たちの利害を守る団体の設立欲求が高まってゆく。
国内から優秀な人材が流出することを止めたかった…かと思ったらそういうわけではなさそう。
いつの世も世論が国を動かしていくんだなぁ。
めちゃくちゃ熱そう。
写真と見紛う程リアルですね。
結構近くで見れたんですけど足の指とか細かい。
こういう宗教画もモデルとかいたんですかね?
いや、ここまで細かいとモデルがいたでしょう、多分。
第二章 ヴァトーとロココ美術
ロココー!
女の子(?)なのでロココって聞くとソワソワします。
今回はこちらの絵が一番お気に入り。
他の絵は写実的っていうんですかね、リアルな感じでしたけど
ブーシェの絵は少し漫画的に見えます。
目が大きくて可愛らしい。
帰宅してブーシェの他の絵画を見たんですけど結構タッチが違うので面白かったです。
『朝食』とか中国っぽいですし(シノワズリーっていうんですって)
第二章には撮影可能な絵画があります!
このために一眼レフ持って行きました。
人多すぎでオートでしか撮ってないんですけどね。
宴のほうは右端に誰かのスマホ写ってるし(笑)
ポリニャック夫人って可愛いけど気が強そう。
「もんくがあったらいつでもベルサイユへいらっしゃい!」で有名な人ですね。
(これはベルばらの話)
第三章 ナポレオンの遺産
首が長い。
裸がリアルです。
太ももの付け根に肉ついてるのとか正に。
薄っすら腹筋もありますね、縦線で綺麗。
なんか荒っぽい…?
印象派風らしいです。
アカデミスムの画家たちのなめらかな仕上げぶりに対抗する印象派風の筆のタッチや、神話や物語と無縁な同時代の表現はマネの大様式への反発を示している。
解体へ
(中略)しかしロマン主義を主流とする当時の芸術観にあっては、もはや伝統的な規範の遵守よりも芸術家の個性が重視され、アカデミーに対する反抗機運も強かった。
アカデミーによって隆盛したフランス美術がアカデミーを必要としなくなった、足枷になってしまったんでしょうか?
哀愁を感じます。
第四章 デッサン
この時代のデッサンなんて初めて見ました!貴重!
…デッサン……?
これって今の時代、Twitterとかで神絵師が「落書きですけどもったいないのであげちゃいます」とか言ってめちゃうまな絵をあげるアレじゃないですか…。
(この頃の芸術家は公開はしてなかったかもしれませんが(笑))
昔の絵画の肌の質感とか目の輝きとか体の肉感とか今にも動き出しそうなほど生き生きとしてますよね。
音楽室で目が合う感覚に陥るのも納得です(違うか?)
生地とかもドレープが綺麗で。
固めに見えたり、柔らかさや透け感が見事です。
ドレスの生地はサテン?モスリン?
モスリンは1825年ごろに流行りが落ち着いていったそうなのでサテンかも。
(絹のモスリンなんて見たことないんですけどね)
職業柄、布をよく見てしまいます…
ここでふと疑問に思ったんですけど、どうみてもベルベットに見えるドレスが何点かあって。
この衿とか…
「ベルベットってこんな昔からあったのか?」と…。
なんとなく最近な気がしません?
でも思い起こしてみれば美術の教科書や服装史を習った時にもあった気がするけど何にも感じませんでした。
実物を見るってこういう気付きもあるんですね。
調べてみるとなんと13世紀(1201年から1300年の間)からあったそうです!
13世紀にイタリアで生み出された生地。
出典元⇒ベルベット - Wikipedia
似た生地である別珍(ベルベッティーン)はベルベットを真似て作られていて18世紀から。
18世紀にフランスで生み出された生地。もとはベルベットを模して綿で作られていた。
出典元⇒ベッチン - Wikipedia
年代的にベルベットかと思ったのですが
今回はフランス絵画なのでもしかしたらフランスで生み出された別珍も中にはあったかもしれません。面白い。
(ベルベットと別珍に関して調べてたら段々面白くなってきたので後日別記事で上げたいと思います)
そして友人お待ちかねの『ベルサイユのばら』衣装展示。
私は漫画を見たことがあるだけで舞台は見たことないんですけど作りこまれていて見事です。
レースの端処理が綺麗。細い三つ折りでステッチしてます。
舞台衣装だから近くから見ないでしょって手を抜きそうなもんですけど流石宝塚。
レースのスカラップが少し解れているけどこれは着ているうちになったんでしょうね、リアルだ…。
何回「リアル」って言ったでしょう?
今回全部本物だから当たり前なんですけどね(笑)
資料とか漁りながら振り返ってブログ書くのは新たな発見があってまた見に行きたくなります。
図録買っとけばよかったーーーー!
コロナウイルスが落ち着けばまた見に行ってその時に買おう。
行けなかったら通販…。
見終わったら折角太宰府まで来たので梅が枝餅を買いに行きました。
人がたくさん並んでいましたが並んでいる間に梅が枝餅が出来上がるのを見ていられるので楽しいですよ。
焼き立ては最高に美味しかったです。
私たちは店頭で買って歩きながら食べたんですけどお店の中でお抹茶と一緒にも頂けるみたいです。
もう少しお腹を満たしたかったので次はスイーツ。
友人はぜんざい、私はもちもち抹茶ティラミスにしてお抹茶もプラス。
マスカルポーネ(かな?)のコクと抹茶のほろ苦さ、中に隠れていた求肥のもちもちが合わさって美味しかったです。
MATCHA屋 WAOWAO | 太宰府の観光情報など盛り沢山!だざいふなび
次は『エジプト展』ですね。
小学生の時に図書室でよくミイラの本読んでたので実物見れるの楽しみです。
(妙な小学生だな…)
一回は普通にみて二回目にナイトミュージアムに行きたいんですよね。
夜の博物館で懐中電灯使って探検とか怖いけどワクワクします。
まだチケットは余っていたけど前の週にUSJ行くから体力が持つかどうか…。
うーんでも頑張りたい!次の日休みを取ってでも!
「ミイラを見に行くため」って申請理由にしようかな(笑)
ミイラと言えば7月から福岡市博物館さんでも展示がありますね!
こちらはミイラの展示だから日本のミイラもあったりするんでしょうか?
まだあんまり詳細が無かったので続報を待ちます!